死亡診断書には「死因不明」と書きましょう

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/kaidou/200801/505327.html

 警察関係者の顔を立てるために、自分のキャリアを削ってまでがんばる必要は全くありません。なぜならわれわれは医療のプロフェッショナルです。できないものをできない、分からないもの分からないと明言できるのが、本当のプロなのです。

 こんなことをすると死因不明になり問題が生じると心配されている医師の方々。ご心配には及びません。現在だって解剖率は2%台。実態は何も変わらないからです。社会全体で行われている「死因偽装」行為から、いち早く離脱するために、死亡診断書には堂々と「死因不明」と記載しましょう。

 それは医学という科学を基盤に業務に励む医師にとって恥ずべきことではありません。検査をしなければ死因が分からないのは当然です。ですが、医療費を削減されていて、生きている人にも十分な医療が施せないのが、現在の医療行政の姿です。このように医療を方向付けているのは官僚が進める国策なのですから、「死因不明社会」という実態が表に出るだけのこと、全く支障ないはずです。